今回のテーマは「ハーフのようにフルを走る」「次につながる走りを」でした。

福岡国際マラソンの資格取得タイムが2時間35分以内となり、今年の福岡に出るためには、この北海道マラソンで切るしかありません。

一度も切ったことのない2時間35分をこの暑い道マラで達成するなんてことは、普通に考えてほぼ不可能なのは誰でも分かりますが、やらなきゃ可能性はゼロになってしまうので、もう最初から、どんな天気になってもk3’40切って走ると決めていました。

自分の実力で2時間35分を切るには、k3’40で行っても必ず落ちてしまうので難しいと思っていました。タイプ的にも。
そこで、ずっと前からやろうと思ってなかなかできなかった「ハーフのようにフルを走る」を、ここにきて初めてやってみる腹が決まりました。

それは、福岡のタイムが2時間35分になったおかげです。
もともと2時間35分切りは目標にしていましたが、まずは福岡のタイム狙いで2時間38分を切っておいて…なんていう中途半端なことをし続けてきました。

でも、今回の基準変更で、逆にスッキリしたというか、もうとにかく2時間35分を切るしかないんだと思えたんです。
それ以外の目標はないので、無難に走っても何も得られない…そういう覚悟ができました。

しかし、よりよって道マラで挑戦することになってしまいましたが…(^_^;)


相変わらずハムスト付け根は痛いし、練習量落としてるのにまた貧血傾向が発覚するし…
でも、迷いが無かったので、とても落ち着いてスタートラインに立てました。やれることは全然できずにこの日を迎えましたが、不思議と不安はありませんでした。

天気は…
当初の曇り雨予報から雲一つ無い快晴予報に変わりましたが、北海道マラソンにしては比較的涼しくて湿度もどんどん下がっていく予報。
それでも、直射日光は強烈です。

だいたい女子の先頭グループについていけばいい感じだと思っていたので、女子招待選手の後ろからスタート!

1km通過が3分40秒
やっぱりちょうどよかったと思ってそのまま走っていると…

5キロ地点 17分59秒
あら、ちょっと…というか、速すぎか…?
でも、せっかくいい流れなので、迷わずそれに乗せてもらうことにしました。

すでに下りに入っているので、きつくはないけどスピード上がってる感じはしました。
でも、ハーフマラソンと思い込めば、何とも思わないのが不思議です。

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10キロ地点 35分25秒(17分26秒)
一瞬、うわっ!って思いました。東京マラソンでもここまでは出してない。
でも、なんか、逆に楽しくなってきました
フルでこのスピードは未知の世界です

ずーっとテレビカメラが女子の先頭グループの方たちを映していたので、あまり邪魔にならないように走ります。

もし、フルマラソンの気持ちで走っていたら、きっとこのへんでキツイ感じがしてくると思うのですが、ハーフと思うと全然大丈夫なのが不思議です。
ほんと、心構えや気持ちって大事なんだな~と変に感心しながら走りました。

なんか、このあたりはとっても楽しかったです。

15キロ地点 53分15秒(17分50秒)
このペースで行っても2時間30分は切れないんだな~
2時間30分切るってすごいことだな~
なんて思いながら、無事に15キロも通過

しかし、なぜか左足…だったかな?親指の付け根あたりが豆?はできてないと思うけど、足をつくと痛みが走るようになってきて、バランスが崩れてきました。それとともに少しずつ集団において行かれてしまいます。

ホントにハーフマラソンなら食らいつくところですが、そろそろ後半も少し意識し始めていたので、後半少しでも長く持たせるために、ここは無理しませんでした。

でも、やはり集団から離れるとペースって落ちますね…

16キロ付近では、おきさんファミリーがサポートしてくれました!
ゼリーを一つ頂いたのですが、これがものすごく後で役に立ちました


20キロ地点 1時間11分48秒(18分33秒)
早くも3分40秒を越えてしまいました…
でも、貯金が1分30秒くらいできていたので、特にがっかりはしなくて済みました

中間地点 1時間15分55秒
これにはシビレました!
東京マラソンの時ですら1時間16分台後半
3分40秒ペースなら1時間17分20秒

今までもこうすればよかったなと思いながら通過です。

あとはこの貯金を大事に、少しでも先までこのペースを維持することです!
ただ、集団から離れてほぼ単独走になり、なかなかリズムよく走れません…

そんなとき、反対車線側のちばりエイドを探し、見つけて嬉しくなり、そしてみんなの精一杯の声援に力をもらい、体制を立て直して前に進みます

しかし…左ふくらはぎがピクピクしてきました…まずい
完全に攣ったら止まるしかなくなるので、ペースダウンを余儀なくされました…

25キロ地点 1時間31分07秒(19分19秒)
一気にキロ4分ペースくらいまで落ちてしまいましたが、ここはあきらめず
ちばりエイドの前はしっかりと走り抜けたい

そんな気持ちで粘りました
足の攣りはペース調整でなんとか抑えましたが、太ももや股関節周り、お尻まわりのあちこちの筋肉が硬直していくのがわかります。
やはり、弱いところ、硬いところからダメになっていくんだといくことが、今までもそうでしたが、今まで以上によりはっきりと認識できました。

そして、これを解消すれば、あのペースをもっと先まで維持できるはずだと、強く思いました。

28.5kmくらいのちばりエイドが見えてきました
補給は十分だったし、違う動きをするのが危険だったので、何も受け取らずに通過
でも、みんなの全力応援にものすごく力をもらいました

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かなり落ちたけど、なんとか30キロを1時間50分で通過したい…

30キロ地点 1時間51分41秒(20分34秒)
ここではっきりと2時間35分切りが無理なことを認識しましたが、せっかくここまで来たんです
ハーフのようにフルを走ってスピードが持たなくなった後、どれだけ粘れるかの実験です

あ、ここだったかな?
スイカエイド発見!!

当然取りました~
すると、エイドのみなさんから「とった…」とのざわざわが…笑

この位置でスイカ取る人、きっと珍しいんでしょうね(^_^;)
しかし、全部食べることはできずに、泣く泣く一口食べて捨てました…(>_<)


この前後から、知り合いランナーのみんなにどんどん抜かれていきます
みんな声をかけてくれて励ましてくれました
そのたびに少しでもついていこうと努力しましたが、お尻、ハムスト周辺、痛すぎです…
そして全然動かない
筋肉の機能が、かなり低下しています

35キロ地点 2時間13分17秒(21分36秒)
キロ4分20まで転落
これが精一杯ですが、たくさんの声援に助けられて、なんとか止まらずに歩かずに進んでいます
でも、今にも止まりそう…でも止まったらおしまいです

どんどん落ちていく自分に喝を入れるため、何度か叫びも入れました
しかし、叫びダッシュは5mくらいしか持ちません…笑

この5キロ、長かったな~
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40キロ地点 2時間35分56秒(22分39秒)
キロ4分30まで転落
でも、なんとか止まらず歩かずここまで来られました

ここからの2.195kmの長いこと…

フィニッシュ 2時間46分05秒(2.195km 10分09秒)


タイムは全然ダメですが、なんか、いつもと違って清々しい気持ちでした。
気のせいかもしれないけど、3ヶ月後のつくばでは2時間35分切れるように思います。

とにかく、今日のように走り、ハーフ地点を1時間16分で通過
そしてこのペースを維持して30キロ地点を1時間48分くらいで通過
その後、少しでもねばり、落ちてもキロ3分50秒以内キープでがまんする
とにかく、キロ3分35~6秒で30キロ走る力が、自分には必要なようです。

こう書いてみるとやっぱりハードルが高く感じますが、どうしても後半上げられるタイプではないので、こういう風に走らないと2時間35分切りは無いように思います。

こうするためには、25キロで固まって動かなくなる筋肉を、鍛えたり柔らかくしたりしなくてはなりません。
とにかく、「42km止まらない脚作り、筋肉作り」が必要です。

3ヶ月でどこまでやれるかな?


近年まれにみる、走りやすい北海道マラソンでした!
女子トップ集団につくという、なかなかできない経験ができたのもよかったです

そして、いつものように、多くの方のあたたかい声援に、相当助けられました。
特に仲間の応援、ラン友たちの応援、励ましには本当に力をもらえました。

来年はどんな天気かわからないけど、また今回のように走りますよ!
楽しいですから!